食支援プロジェクト

食支援プロジェクトと翠聖会が目指すGOAL

食支援プロジェクトとは

食支援プロジェクトとは、ご利用者様のQOL向上を実現する取組です。
摂食嚥下機能・低栄養を回復させ、ご利用者様の「自分で楽しく食べる」を応援する取組で、摂食嚥下療法を中心に口腔衛生管理・栄養摂取・機能回復等を一体運用し、適正且つ質の高い歯科医療サービスを提供いたします。

翠聖会の取組・目指すGOAL

翠聖会の取組・目指すGOALは以下となります。

翠聖会の取組・目指すGOAL

ご利用者(ご入居者)様のQOL向上
自立支援と重症化予防
最新の老年歯科医学理論に基づく科学的且つ「適正」な歯科医療サービスの提供
介護保険制度が求める各施設の「口腔衛生管理体制」構築を支援

介護保険制度が求める高齢者の自立支援・重症化予防対策

介護保険制度が求める高齢者の自立支援・重症化防止対策として、令和３年の介護保険改定では、リハビリ・栄養・口腔の取り組みを一体となって運用することで、より効果的な自立支援・重度化予防につなげることを期待されています。

※出典：社会保障審議会‐介護給付費分科会(令和２年6月25日)

歯科会の状況

要介護高齢者の約７割が何らかの歯科治療を必要としていました。また、そのうち早急な対応が必要と判断された者は５２名（１２．５％）でした。

この調査結果の原因

要介護高齢者に対する適正な歯科医療サービス網が十分に整備されていない。
歯科界全体の現状が、口腔機能低下症や摂食嚥下・認知症等への対応力が脆弱である。
患者・家族・関連多職種が「痛みがある」疾患以外に知見が無く、専門的歯科医療を受診する契機が掴めない。等々よるものと考えられる。

出典：老人保健増進等事業報告書「介護保険施設における歯科医師、歯科衛生士の関与による適切な口腔衛生管理体制のあり方に関する調査研究」報告書（日本老年歯科医学会：平成28年度）

翠聖会がご提供する歯科医療関連サービス

従来の「歯科訪問診療」では・・・

患者様の要請（主訴）に応じた対応が一般的です。

一般的な歯科訪問診療

入れ歯：入れ歯が合わない・壊れてしまった
天然歯：虫歯になった・つめ物が取れた・揺れている
歯肉茎：歯茎が腫れている・血が出ている

翠聖会の歯科訪問診療～ QOL向上のために今後あるべき姿

翠聖会では従来型の歯科訪問診療に加えて、下記の専門的な歯科医療サービスをご提供します。

翠聖会の歯科訪問診療

スクリーニング体制
介護保険制度（口腔衛生管理体制加算）を活用した、専門的なスクリーニングと合理的な口腔管理体制の構築
専門的対応
ご本人や周囲の方からは分かりにくい「口腔機能低下症」・「摂食嚥下障害」等への専門的な対応

医療サービスの「質」の担保

翠聖会の歯科医療サービス提供体制について

学会のガイドラインに準拠

日本老年歯科医学会の「在宅歯科医療の基本的考え方2022」に準拠した歯科医療サービスを提供

専門チームによる対応

老年歯科医学のスペシャリスト（摂食嚥下リハビリテーション学会認定医）をリーダーに据えた「歯科訪問診療専門チーム」が対応

メンバー構成①(歯科医師)

チームメンバーは別表記載の講習※を受講し、老年歯科医学に関するハイレベルな知見を有する歯科医師で構成します。※日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック監修

メンバー構成②(歯科衛生士)

主に専門的口腔衛生管理と摂食嚥下リハビリテーション等を担当する歯科衛生士も同様に、上記研修を受講した上で、専門的な口腔管理・リハビリ等を提供

リスク管理

ご高齢者(ご利用者様)の多くは基礎疾患を有していることが想定されるため、バイタルサイン・カルテ情報・薬剤情報等を訪問現場にて経時的且つリアルタイムで把握しながら「全身の管理」を前提とした、リスク管理を行い安心・安全を確保します。

情報提供

診療情報や今後の治療・リハビリ計画等の詳細を記載したレポートを関連多職種宛てに速やかに交付いたします。

多職種連携

歯科医科連携は言うまでもなく、各ご利用者様に関連する多職種との連携を密に図りながら、QOLの維持・向上に貢献するように取り組みます。